デンソー・トヨタ紡織・アイシン精機...トヨタ系大手部品メーカー6社、通期見通し上方修正

  • 2
  • 5
サプライヤーとの連携を強化するトヨタ自動車(豊田章男社長)

トヨタ自動車グループの主要部品メーカー7社のうち愛知製鋼を除く6社は2日、2021年3月期連結業績予想の売上高と営業利益を上方修正した。中国を中心とした市場回復による販売増や、経営合理化の効果を織り込んだ。一方、コロナ禍や半導体不足による不透明感が続いており、各社は先行きを注視する。

ジェイテクトは営業赤字予想から黒字予想に転換。牧野一久取締役経営役員は「計画の上振れに加え、原価改善や費用削減効果が見えてきた」と手応えを示す。愛知製鋼は東南アジアの鍛造部品の需要増などで売り上げ予想を上方修正したが、原材料費の高騰もあり利益予想は据え置く。

同日発表した20年4―12月期決算は6社が減収営業減益だが、同年10―12月期は愛知製鋼を除く6社が前年同期比で増収営業増益を達成。アイシン精機は売上高と営業利益が、豊田合成は営業利益が10―12月期として過去最高だった。アイシンの川崎有恒執行役員は「中国や北米を中心に自動変速機などが好調」と説明する。デンソーは「トヨタ向けが好調なほか、世界各地で売り上げが10―15%ほど上振れている」(松井靖経営役員)。トヨタ紡織は市場回復のほか、車種構成の改善などで利益を伸ばした。

世界的な半導体の供給不足により一部では車両生産に影響が出ているが、デンソーの松井経営役員は最大数百億円の影響が出る可能性を示唆しつつ「半導体各社との良好な関係から調達はできており、影響は最小限にできる」と強調。夏頃には能力増強が追いつき需給が緩むとの見方を示した。他の各社も「足元で影響は出ていない」(豊田自動織機の河井康司経営役員)とし、動向に応じて対応する構えだ。

日刊工業新聞2021年2月3日

キーワード

関連する記事はこちら

特集