【新型コロナ】島津製作所、下水&人へのPCR検査の「京都モデル」を実証実験

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島津の受託分析子会社が新設した下水のPCR検査専用ラボ
島津製作所は下水のPCR検査と、人への同検査を組み合わせ、新型コロナウイルスの無症状感染者の早期発見と、クラスター発生防止につなげる仕組み「京都モデル」の実証実験を産学官連携で始めた。集団生活の高齢者施設、寮、病院などの敷地内の下水を週1回以上の頻度で検査して監視。陽性検出時はすぐ利用者全員を検査・特定し感染拡大防止に貢献する。 新型コロナは発症前から感染者の糞便に存在し、トイレ排水から集団の定期監視ができ、陽性者が1万に1人でも検出可能という。京都モデルはまず施設の人数やマンホール位置など把握して資材を準備。下水にサンプラーを24時間浸し、島津の受託分析拠点で検査して結果報告する。新型コロナが検出されれば、全員を検査する流れ。これらに要する期間は最短5日間と短く、迅速対応に結びつけられそうだ。 京都大学など、複数大学の水環境分野に詳しい教授らと基礎技術を確立した。京都府・市が協力し、複数施設で実証を進める。価格などは今後詰めるが、4月末に新サービスとしての提供を目指す。検査業務の受託企業などが加盟する業界団体の協力も得て、日本全国に「京都モデル」を広めたい考えだ。

日刊工業新聞2021年3月29日

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