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住田光学ガラスの新材料がスゴい!全固体電池への利用も可能

住田光学ガラスの新材料がスゴい!全固体電池への利用も可能

セラパスの粉体

住田光学ガラス(さいたま市浦和区、住田利明社長)は、リチウムイオン伝導性酸化物結晶材料「SELAPath(セラパス)」を開発、発売した。リチウムイオン二次電池の固体電解質で、全固体電池への利用も視野に入れる。当初の生産量は1カ月当たり最大150キログラム。サンプル価格は1グラム当たり1000円(消費税抜き)。受注量に応じ、将来はトン単位の量産も検討する。

セラパスはリチウムイオン伝導性酸化物結晶材料の一種でLATPといわれる材料。不燃性、耐水性、耐熱性があり、毒性がないのが特徴。リン酸塩ガラスを熱処理し、結晶化ガラスにした後、酸処理でガラスを溶かしてLATPを取り出す。

同工程は「粉砕作業がなく、不純物の混入を防げる」(沢登成人専務)。結晶の形状がきれいにそろうのも特徴で、電池に使用する際に、層を均一に積み重ねられる。

硫化物系結晶材料に比べてイオン伝導度で及ばないが、大気中で取り扱えるため製造の制約が少なく、シート化や塗布、焼結などを容易に試すことができる。

ニュースイッチでは、全固体電池に関連したオンラインイベント「全固体電池入門の入門 第2回 ビジネス視点で解説 自動車業界へのインパクト」を開催します。
講師はホンダでリチウムイオン電池の開発に携わり、その後、サムスンSDIの常務として電池事業の陣頭指揮をとり、現在は名古屋大学未来社会創造機構客員教授でエスペック㈱上席顧問を務める佐藤登氏です。
昨年には「電池の覇者 EVの運命を決する戦い」(日経新聞社)を上梓、業界に最も精通する同氏と、日刊工業新聞の自動車担当記者が「ここだけの話」をします。

2021/7/2(金) 14:00 ~ 15:30
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一般 :¥5,500(税込) 前回参加者 :¥4,400(税込)
※前回(5月21日)参加された方は、特別料金(1,100円割引)にてお申込いただけます。お申込方法は、別途お送りしているメールをご確認ください。
申し込み締切 2021年7月1日(木)12:00
日刊工業新聞2021年4月22日

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