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関電が初のオープンイノベーション拠点。あつまれ「脱炭素・5G」人材 

関電が初のオープンイノベーション拠点。あつまれ「脱炭素・5G」人材 

JR大阪駅近くの商業施設に開設したenellegeのコワーキングスペース

関西電力は4月中をめどに大阪市北区で同社初のオープンイノベーション拠点を開設する。ベンチャーなどと連携して2050年カーボン・ニュートラルの実現につながる新エネルギー関連ビジネスの創出や、25年大阪・関西万博で社会実装可能な製品・サービスなどの開発を目指す。同拠点で年間15程度のプログラムを運営し、外部企業や学生などとの交流を加速。エネルギー、情報通信、送配電などの中核事業に新たな価値を加える。

新拠点の名称は「enellege(エナレッジ)」。JR大阪駅近くの商業施設「グランフロント大阪」内にあったPR施設を改装して利用する。床面積は430平方メートル、最大80人収容できるイベント兼コワーキングスペースや展示施設、会議室、セミナールームを併設する。関電グループでオープンイノベーションに関わる人材、出資先ベンチャー、会員認定した外部ベンチャーなどが利用できる。

同拠点で実施するオープンイノベーションプログラムはIT戦略室、営業本部、関西電力送配電などグループの各部門・企業から募る。脱炭素、水素といった新エネルギー技術のほか、第5世代通信(5G)、不動産といったグループ各社の事業の周辺や重なりあう領域のテーマを想定する。社外ベンチャーと協力し、学生が企業の課題解決に数カ月かけて取り組む長期インターンシップ(就業体験)なども開く計画。「志やアイデアを持つ人が集まると刺激になる。当社のビジネスチャンスにもつなげていきたい」(森本孝社長)。

エネルギー企業のオープンイノベーションでは、電力各社がベンチャーキャピタルを通じて外部企業と連携を進めている。大阪ガスも21年度中にオープンイノベーション拠点を開設する方針だ。

日刊工業新聞2021年4月13日

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