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留守番中のペットとLINEで会話?NECが新サービス提供

留守番中のペットとLINEで会話?NECが新サービス提供

首輪にセンサーを装着

留守番の犬猫と“会話”

NECは、人とペットのつながりから生まれる“ウェルビーイング(幸福)”をデジタルで支援する愛玩動物コミュニケーション・プラットフォーム(基盤)サービス「waneco(ワネコ)」の提供を始める。人とペットとの暮らしにおけるさまざまなサービスをIDでつなぎ、飼い主をサポートする。今後5年間で600万頭の登録を目指す。ワネコの提供にあたり、ウェルビーイングを目指す環境事業を担う「環境分析事業推進室」も設置した。

第1弾として、LINE公式アカウントを使ったサービス「ワネコ・トーク」の社内実証を4月に始める。留守番などをしている犬猫の状況を遠隔地からトーク形式で把握することが可能。

具体的には3軸加速度センサーと気圧センサーを備えた犬猫用活動量計「プラスサイクル」(日本動物高度医療センター提供)を首輪につけ、犬猫の日々のデータを収集する。これをNECのAI技術群で分析し、ペットの状態に基づいたメッセージがワネコ・トークのLINE公式アカウントから届く。

LINEのトーク機能でペットと会話もできる

例えば、自宅で留守番中のペットに、飼い主が「何してる?」とメッセージを送ると、AIがペットの状態を判断して、ペットからの返信として「いま、起きた!」と伝える。

ワネコは、犬猫情報やさまざまなサービス・手続きを一つのID「ワネコID」で連携し、デジタル化した情報を共有・活用できるプラットフォームサービス。人とペットが共に幸せに暮らせる関係性を育む「ペット・リレーションシップ・マネジメント(PRM)」という考えに基づいて開発した。

ペットサロン向けの無償版アプリケーション(応用ソフト)やペットサロンにおける施術データと血統種、性別、年齢別の傾向を分析把握するデータ分析サービスを4月以降、順次展開する。

日刊工業新聞2021年3月30日

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