GPSの信号で人工衛星の時刻・位置・速度を精度よく決定する航法、静止衛星で成功

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静止軌道におけるGPS信号の受信イメージ(JAXA提供)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)とNEC、NECスペーステクノロジー(東京都府中市)は、全地球測位システム(GPS)衛星からの信号を使い人工衛星の時刻や位置、速度を精度良く決定する「GPS航法」を静止衛星の軌道上で実現することに成功した。2020年に打ち上げた光データ中継衛星に搭載された「静止衛星用GPS受信機」を活用。静止衛星でのGPS航法が普及し、能力向上につながると期待される。NECスペーステクノロジーが同受信機の開発と製造、販売を担い、21年春から販売する予定。

GPS航法は、低軌道衛星での高精度な軌道決定などに使われている。だがGPS衛星は地表に向かって信号を送信するため、GPS衛星よりも高い高度3万6000キロメートルに位置する静止衛星は信号が捉えられないという課題があった。

同受信機は微弱な信号の捕捉や追尾などができる。静止衛星に向けた信号を4機以上のGPS衛星から受信でき、安定したGPS航法を継続できることを確認した。

日刊工業新聞2021年2月22日

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