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ホンダが北米の生産調整継続、「ルネサス火災」の影響は精査中

ホンダが北米の生産調整継続、「ルネサス火災」の影響は精査中

ホンダの米国工場(公式動画より)

ホンダは24日、米国の寒波、新型コロナウイルス、半導体不足などの影響で、稼働を停止している北米の4輪車の完成車工場を週明け29日以降も生産調整することを明らかにした。稼働を停止するのは米国、カナダ、メキシコの5拠点6工場。ただ、一部の生産ラインでは部分的に稼働を再開する。生産台数や業績に与える影響は精査中。

ホンダは「当初の稼働停止で影響を最小限にとどめる計画だったが、影響を精査する中で長引くことが分かった。拠点や車種によって多少違うため、生産調整の中で止めるライン、生かすラインが出てくる」としている。

ホンダによると、2月に発生した米国南部の寒波で大規模停電が発生し、素材メーカーを含め部材の供給が停滞。さらに世界的な半導体不足に加え、コンテナ船輸送の需給逼迫(ひっぱく)などの影響でサプライチェーン(部品供給網)が混乱し、同社の完成車の生産にも影響が及んでいるという。

ルネサスエレクトロニクス那珂工場(茨城県ひたちなか市)の火災で、北米拠点に及ぼす半導体供給の影響も現在精査中としている。

日刊工業新聞2021年3月25日

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