エナックスが新たに開発した「小型ポータブル電源」の実力

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小型ポータブル電源のイメージ(コントロールボックス(上)とバッテリーボックス)

エナックス(東京都文京区、三枝雅貴社長、03・5689・0089)は、産業用途向けにメンテナンス性を高めた電池駆動の小型ポータブル電源を開発した。コントロールボックスとバッテリーボックスを組み合わせた構成で、本体からバッテリーボックスを着脱できるようにした。電池交換や顧客の要望にあった電源設計が容易になる。受注した3000台の量産を今秋にも始める。年間1万―2万台の販売を目指す。2025年度に30億円の売り上げを目指す。

BツーB(企業間)市場に特化した小型ポータブル電源として発売する。出荷からメンテナンス、廃棄、リサイクルまで対応する。同製品が対象のリーススキームを構築し、保守付きリースを準備してる。

一般的に小型ポータブル電源は制御部分と電池部分が同一筐体(きょうたい)にある。ただ電池交換の際は解体するなどの手間がかかる。今回、上部のコントロールボックスと下部のバッテリーボックスの組み合わせ方式にして電池を交換しやすくした。

構造を分離したことで制御部分も顧客へのカスタム対応が幅広くできる。コントロールボックスは直流(DC)出力モデルを中心に、使用する機器に合わせて出力電圧をDC5―30ボルトの範囲で指定できる。カスケード(多段)接続にも対応する。

今後は交流(AC)出力モデルの導入も検討する。企業の事業継続計画(BCP)ニーズが高まるなか、非常用電源向けの展開も図る。顧客のカスタマイズ要望やOEM(相手先ブランド)の受託開発も視野に入れる。

エナックスはリチウムイオン電池の開発から試作受託、製造、販売まで手がける。小型ポータブル電源はすでに1万台を超える販売実績がある。

日刊工業新聞2021年3月19日

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