遠隔会話で帰宅後も子供を守る!ICタグで保護者に通知
ミマモルメ(大阪市福島区、小坂光彦社長、06・6734・6880)は、2021年度中にも遠隔会話ロボットを活用した子どもの帰宅後の見守りサービスを始める。iPresence(神戸市東灘区)が開発した遠隔会話ロボット「動く電話Telepi(テレピー)」を活用。すでに実施中の子どもの登下校見守りサービス「登下校ミマモルメ」のオプションとしてサービスを提供する。初年度の利用目標は5000世帯を目指す。
子どもが帰宅後、テレピーの周囲へ近づくと電子荷札(ICタグ)が反応し、保護者へ無事を通知する機能の提供を検討する。保護者のスマートフォンからテレピーへ電話をかけ、子どもとの会話も楽しめる。利用価格は未定。
小坂社長は「テレピー自身が左右に動くため存在感があり、子どもの側にも見守られている安心感を与える」と期待する。
テレピーは手のひらサイズの遠隔会話ロボット。専用のアプリケーション(応用ソフト)をインストールしたスマートフォンを乗せれば、通話相手が遠隔からスマホの向きを操作でき、テレビ電話でも対面で人と話しているような臨場感を楽しめる。
登下校ミマモルメは子どもが学校の校門を通過した際、校門へ設置のセンサーにICタグが連動し、保護者へ通知するシステム。日本各地の自治体で採用され、利用者は30万人にのぼる。共働き世帯が増える中、子どもの登下校状況を知らせるツールとして利用が広がるが、下校後の帰宅状況まで把握できないのが課題だった。
日刊工業新聞2020年3月17日