気象データと連動で水位計測!中小河川に普及で洪水被害を防ぐ!
明星電気が4月に
明星電気は気象観測データと連動して河川の状況を撮影するサービスを4月に始める。基準値を超えるような大雨が降ると、カメラが10分ごとに水位を撮影して、氾濫の危険性などを把握できる。集中豪雨や台風により甚大な被害が近年起きている。国土交通省は河川へのカメラの設置を進めているが、中小河川には十分に導入できていない。自治体を中心に提供し、防災対策に役立てる。
明星電気は小型気象計を利用した雨量や気温、風速などの観測データ、気象庁から取得した気象情報を提供するサービス「POTEKA(ポテカ)」と連動した撮影サービスを始める。
雨量や河川情報を基に、カメラの撮影間隔が平常時の1時間から、危険時は10分に自動で切り替わる。任意のタイミングで動画も撮影できる。大雨と河川の水位上昇は時間差が生じることから、監視体制の強化につなげる。また観測データと付近の地図、河川の画像を示すことで、自治体による防災対策の初動改善や関係部署の情報連携への効果を見込む。
ポテカの新サービスとして販売店を通じて提供するため、価格はオープン。携帯電話回線を利用することでコストを抑えて導入できる。
大雨による洪水被害が各地で頻発し、河川を監視する必要性が高まっている。国交省が1級河川などにカメラを設置している一方、中小河川への導入は今後進む見込み。新サービスで自治体の防災や減災のニーズに対応する。
日刊工業新聞2020年3月8日