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米規格N95相当の医療用高性能国産マスク、国立循環器病研究センターで評価試験

米規格N95相当の医療用高性能国産マスク、国立循環器病研究センターで評価試験

開発した医療用マスク

国立循環器病研究センター(国循)は月内に、クロスエフェクト(京都市伏見区)、ニプロ、ダイキン工業と共同開発した国産・医療用高性能マスクの量産試作品について、国循で評価試験を始める。マスクは米規格N95に相当する。6月上旬にも国内で販売する。本体と交換式フィルターを合わせた価格は約5000円で、2022年3月までに5億円の売り上げを見込む。

クロスエフェクトが試作・デザインし、ダイキン工業がマスクに組み込むフィルターを提供、ニプロが製造を担う。本体は洗浄・消毒に耐えうるポリウレタンなどの素材を使用し、再利用が可能。口元接触部分が柔軟性を有するほか、フィルターの外気接触面を大きくし、呼吸しやすく長時間使用できる。

小川久雄国循理事長は「新たな医療機器開発におけるオープンイノベーションの仕組みづくりを発展させたい」と述べた。

日刊工業新聞2021年3月12日

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