コロナ禍でも顧客との関係を絶やさない! 大丸松坂屋のオンライン戦略

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iPadでインターネットを身近に感じながら、商品購入もできる

大丸松坂屋百貨店(東京都江東区、沢田太郎社長)は、年間の購入金額が多い外商の顧客を対象に、iPad(アイパッド)を無償貸与する実証実験を推進する。新型コロナウイルスの影響で、来店や訪問が困難になった顧客と密な関係を維持する狙い。インターネットの体験を通じてオンラインでの商品購入につなげる。54人の外商担当者がそれぞれ数台程度を配布しており、5月に利用状況などを検証後、エリア拡大や台数増などを検討する。

新型コロナウイルスの影響で、2020年4月に各店が臨時休業し、顧客宅を訪問する外商機会も激減した。そこで20年10月に第1弾として、時計やファッションなどの特選ブランド(ラグジュアリーブランド)と協力してライブショッピング(ライブ配信による販売)イベントを開催。アイパッド貸与者が利用した。

配布の対象はコロナ禍前まで毎月高額の購入があったが、その後来店が難しく、外商での購入も減り、スマートフォンなどIT機器の利用がない人。20年12月からは新たな対象者で実験を続けている。60代後半から70代が多い。電話やショートメール、要望があれば訪問して操作方法を伝えている。利用に際して、顧客に金銭的な負担はない。利用した顧客はインターネットを楽しめるようになり、顧客と画面を共有しながら効率的な営業ができるようになり、双方にメリットが生まれているという

日刊工業新聞2021年3月5日

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