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アパレルから売れ残った衣料品を買い取って安価で販売するゲオ、出店加速のワケ
【名古屋】ゲオホールディングス(HD)はアパレルメーカーなどから売れ残った衣料品を買い取って安価で販売する業態「オフプライスストア」について、毎年2ケタのペースで出店する。現在、関東や東海などに構える8店舗にとどまるが出店を加速し、将来は300―400店舗を目指す。オフプライスストアはコロナ禍を背景に衣料品の余剰在庫が膨らむ中で参入が相次ぐ業態。多店舗展開により知名度向上を急ぐ。
ゲオHDは子会社のゲオクリア(名古屋市中区)を通じてオフプライスストア「ラック・ラック・クリアランスマーケット」を展開している。2019年に1号店を開店して以降、関東、東海、関西地域の大型ショッピングモールを中心に出店を進め、20年11月には業界で初めて百貨店に出店した。
今後、百貨店など「広域客が集まる主要都市の駅近郊」(川辺雅之ゲオクリア社長)での店舗展開を加速する考え。
コロナ禍をきっかけにアパレル需要が低迷し、メーカーや小売店には売れ残った在庫が積み上がっている。オフプライスストアはそうした在庫を買い取って販売するディスカウント業態。アパレル大手のワールドや、「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルHDなど参入が相次ぎ、競争が激しくなっている。
日刊工業新聞2021年2月1日