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ウェブ決済商品を百貨店で受け取り、阪急・阪神の16店舗でサービス展開

ウェブ決済商品を百貨店で受け取り、阪急・阪神の16店舗でサービス展開

配送できない総菜などの食品もラインアップ(リモオーダーで店頭の商品を注文する様子)

エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングはウェブ決済サービス「Remo Order(リモオーダー)」を利用して購入した商品を阪急百貨店および阪神百貨店で受け取れるサービスを始める。大阪市の阪急うめだ本店、福岡県の博多阪急、兵庫県の川西阪急で近く開始し、3月までに全国16店舗に展開する予定。将来、リモオーダー経由の販売で約200億円を目指す。

リモオーダーは阪急・阪神百貨店の店頭に並ぶ商品を事前に注文・決済し、受取時間の指定ができるサービス。H2Oは20年5月からリモオーダーの配送サービスに参入、同年12月には月間受注売上高が約1億円に達した。

店舗での受け取りを可能にすることで、利用者は商品を最終チェックできる。また、近距離に在住する利用者は配送料の負担がなくなる。配送できない総菜などの食品も新たに注文商品に加わった。

H2Oは店頭とオンラインを融合した販売戦略を持つ。店舗の在庫から配送、売り上げは店舗に計上される。コロナ禍による電子商取引市場の拡大や営業時間の短縮、来店客が減少するなど、事業環境の変化に対応、全国の顧客をターゲットにリアルとオンラインの両面から実店舗の販売を伸ばす狙い。

店頭商品は自社のウェブカタログに掲載。LINEや写真共有アプリケーション(応用ソフト)「インスタグラム」を通じて直接店舗の店員に商品を注文。店員から送付されたリモオーダーのURLから決済を完了する。

日刊工業新聞2021年2月4日

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