積載重量600㎏!中国製の「自律走行型搬送ロボット」は日本市場で普及するか
3月にはデモ展示も予定
テクトレ(横浜市中区、肖書芳社長)は、同社が輸入総代理店を務める中国のスタンダードロボット(深圳市)製の自律走行型搬送ロボット(AMR)を日本市場で本格発売する。納入実績が増えてきた同社の無人搬送車(AGV)に続いてAMRを展開し、日本市場での認知度を高めていく。まず、積載重量600キログラムの「AMR600」を発売する。前後二つの高性能センサー「LiDAR(ライダー)」と、レーザーで周囲360度を捕捉し地図上の自己位置も割り出す「SLAM」技術を採用。障害物を回避して自律走行し、プラスマイナス5ミリメートル以内の停止位置精度がある。利用頻度が高い停止位置の床面に2次元コード「QRコード」シールを貼付しておけば、同2ミリメートル以内を実現する。オープン価格で代理店経由でも販売する。
AMR600は本体サイズ765ミリ×1000ミリ×365ミリメートルで、架台面608ミリ×888ミリメートル。充電スポットで1時間以内にフル充電になり、約8時間連続走行する。順次、積載重量300キログラムのAMR300、同1500キログラムのAMR1500を発売する。
テクトレは3月9―12日、愛知県常滑市の愛知県国際展示場で開かれる「国際物流総合展」にスタンダードロボットとして出展し、AMRをデモンストレーションする。
日刊工業新聞2021年2月24日