八千代工業がインドでスズキ向け製品を増産。背景にホンダの生産縮小

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マルチ・スズキ向け製品の受注増によりインド工場の生産能力を高める

八千代工業はインド工場を拡張し、マルチ・スズキ向けの自動車用燃料タンクの生産能力を増強する。マルチ・スズキ向けに1ラインを新設し、2ライン体制を構築。2021年冬に稼働する。投資額は数億円規模とみられる。マルチ・スズキから新規製品を受注したほか、既存製品が伸長するのに対応する。同工場全体の生産能力を22年3月期に21年3月期比で85%引き上げる。

インド工場では敷地内に延べ床面積約4200平方メートルの建屋を増築する。樹脂成形後の穴開けや部品を装着する二次加工、組み立て加工のラインを構築する。樹脂成形機など一部の機械設備は新規に導入せず、既存の生産設備をマルチ・スズキ向けにシフトするなど工場の稼働率を高めて対応する。

インド工場では主要顧客のホンダ向けに燃料タンク事業を展開する。ホンダがインドの4輪車生産を縮小していることに併せ、八千代工業も燃料タンクの生産を減少した。ただマルチ・スズキから新規に受注したことに加え、19年から生産するマルチ・スズキの小型スポーツ多目的車(SUV)「エスプレッソ」向けの燃料タンクが増産基調にある。

ホンダがインドでの生産を縮小しているのを背景に、八千代工業はホンダ以外の車メーカーとの取引強化に乗り出している。

加藤憲嗣社長は「インド工場はマルチ・スズキの(燃料タンク生産)台数がホンダを上回る。さらなる拡大を視野に取り組む」と強調する。

日刊工業新聞2021年2月17日

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