電動マイクロモビリティーで地域活性化、丸紅を中核に尾道などで実証

再生エネ推進、電力プラン創設も検討

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電動マイクロモビリティーを活用しながら地域活性化を推進

丸紅がmobby ride(モビーライド、福岡市中央区)と共同で、電動のマイクロモビリティーを活用しながら地域活性化につなげる取り組みを進めている。広島県尾道市の公道で電動キックスケーターを使った実証実験を行っているほか、地元の高校生とグリーンエネルギーについて考える勉強会も実施した。子会社の丸紅新電力と共同で尾道地域を対象とした電力プランの創設も検討。収益の一部を尾道エリアの教育や地域活性化として還元することも視野に入れる。(浅海宏規)

丸紅は2018年度のアクセラレータープログラムで採択した1社であるモビーライドと各地で共同の取り組みを推進。20年秋には電力とモビリティーサービスによる先進的なまちづくりに関わるビジネスの実現を目指し、事業可能性を検証するためのMOU(覚書)を結んだ。

20年11月から、尾道市の瀬戸田港を起点に公道での電動マイクロモビリティーを使った実証実験を行っており、3月末まで実施して観光や日常生活の交通手段としての有効性や課題を検証する。

丸紅によると、「しまなみ海道」で有名な尾道地域は、電動キックスケーターのようなマイクロモビリティーの公道走行に適した環境を有するという。また尾道市は昨秋、50年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを宣言するなど環境対策にも積極的だ。

環境に優しい乗り物として電動マイクロモビリティーを活用しながら「電力自体も(再生エネルギーを活用した)グリーン電力を推進していくことができないか」と丸紅国内電力プロジェクト部企画チームの大久保希美さん。これまで広島県内の高校の生徒とグリーン電力について考える勉強会を実施するなど関心喚起の活動も進めている。

丸紅は、丸紅新電力と共同で、主に尾道地域の一般家庭を対象とした再生可能エネルギーを積極的に採り入れた「しまなみグリーン電力プラン(仮称)」の創設も検討している。その収益の一部は、子どもの教育用途など向けに地域還元することも予定。エネルギーを通じた地域発展につなげていく。

日刊工業新聞2021年2月17日

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