アサヒグループの次期社長、「不撓不屈」で逆行を乗り越えたファイターだった!

勝木敦志(かつき・あつし)氏が昇格へ

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勝木敦志氏

アサヒグループホールディングス(GHD)は、3月25日付で勝木敦志専務(60)が社長に昇格し、小路明善社長(69)が代表権のない会長に就く人事を公表した。泉谷直木会長(72)は特別顧問に退く。

勝木氏は豪州の現地法人トップを経て、2017年から海外事業の担当役員となり、「国際派の第一人者」(小路氏)として手腕を発揮した。

【略歴】勝木敦志氏 84年(昭59)青山学院大経営卒、同年ニッカウヰスキー入社。02年アサヒビール(現アサヒGHD)に転じ、17年取締役、18年常務、20年専務。北海道出身。

縮小するビール類市場でどう戦うか

社長就任の内示は「ある程度予想していた」ため、粛々と受け止めた。「驚きや不安より、意欲が湧いた。アサヒは強固なプラットフォーム、強いブランドを持っている。意欲が高まらない方がおかしい」と豪語する。

豪州の現地法人でトップを務めていた2013年、企業買収にからむトラブルがあり、現地の投資ファンドを相手に訴訟を起こした。温和なイメージの強い日本企業が訴訟を起こしたことに、現地では困惑も広がる中、英語の資料を読み込むなど格闘した。訴訟は和解が成立したが、数々の困難な局面を乗り越えてきた会社員人生を「不撓(ふとう)不屈の37年間」と表現する。「逆境を乗り越えるのが好き」というファイターが16年連続で縮小するビール類市場でどう戦うか注目だ。

趣味はカラオケ。日本語はもちろん英語のほか中国語、韓国語でも歌う筋金入りの国際派だ。家族は妻と子ども2人。(高屋優理)

日刊工業新聞2021年2月16日

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