サッポロ・アサヒ・キリンがRPA導入、作業効率化目指す

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ビール大手はSKUが多く、生産や物流に関わる事務作業の負荷が高い

ビール大手でRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)導入が加速している。サッポロビールはRPAの導入業務数を2021年に現在の3倍となる113に拡大し、4万5000時間の削減を見込む。アサヒグループホールディングス(GHD)も9月末時点で200業務にRPAを導入しており、業務時間を7万時間削減。キリンビールも生産部門を中心に導入を進めている。ビール各社は酒類や清涼飲料など最小在庫管理単位(SKU)が多く、生産や物流における事務作業の負荷が高い。RPA導入で負担を軽減し、コア業務への人材のシフトを目指す。

サッポロは物流業務で、受領証と出荷伝票の照合作業にRPAを導入。受領証はドット印字や手書きの部分もあるため、従来はRPAの導入が難しい作業だった。サッポロでは読み取りが可能なソフトウエアを比較検討。ソフトウエアの技術的な進化もあり、作業を自動化できた。現在、千葉工場に導入しており、年内に全工場への導入を完了する。全工場に導入すると、業務時間を年間2000時間削減できる。

また、今後は営業部門の資料作成や生産部門の原料調達などのRPAを開発中で、21年までに導入業務を大幅に拡大する。

アサヒGHDはグループのアサヒ飲料で、工場から物流拠点まで商品を送る転送計画のデータをシステム間で移す作業にRPAを導入した。これまでは担当者が1SKUごとに転送計画システムからデータをダウンロードし、販売物流システムにアップロードしていた。アサヒ飲料は700SKUあるため、業務の負荷が高く、RPAの導入により、業務時間を年間2500時間削減した。

キリンビールは18年にプロジェクトを立ち上げ、生産部門を中心に導入。19年には購買業務でも全国9工場で業務フローを統一し、RPAを導入した。

ビール各社はM&Aや事業領域の拡大などでSKUが年々増えている。商品ごとに形状が異なるほか、季節による物量の変動も大きく、生産や物流に関わる事務作業が属人化している側面もあった。RPAを導入することで事務作業に携わる人数を減らし、最適な人材配置を目指す。

キーワード
RPA

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