旧型車好きの半導体ベンチャー社長、趣味も仕事も繊細さ大切に

ナイトライド・セミコンダクター社長・村本宜彦氏

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古い車を磨くのが週末の楽しみ…と村本さん(手前がベレット、後ろが117クーペ、本人提供)

新型コロナウイルス感染症の拡大で空気清浄機などへの搭載で注目される紫外線(UV)発光ダイオード(LED)の開発・事業化に取り組んでいる。趣味はクラシックカー。古い車が好きになったのは父の影響だ。現在、90歳の父が愛用していたいすゞ自動車の1970年式「117クーペ」のとりこになった。

当社は2000年設立の半導体ベンチャー(VB)。事業が軌道に乗った10年ごろから、新車に近い状態で乗ってみたいと2台乗り継いだ後、驚くほど状態の良い現在のクーペに巡り合った。古い車と侮れない。エンジニアたちが情熱を注いだ形跡が随所に見られる。

プレス機では実現不可能な造形を手作りで実現し、細かいパーツが工芸品的クオリティーで仕上げられている。さらにレースで鍛えられたツインカムエンジンを搭載し、走り、乗り心地は現代のエコカーに勝るとも劣らない。これだけで飽き足らず、昨年フィンランドで売りに出されていたいすゞの「ベレット1500」を個人で輸入した。

乗って楽しむより、ピカピカに磨いて眺めるのが好き。旧型車を維持するのは大変だ。ハンドルは重く、ミッションはマニュアル。錆びるので雨の日は乗れない。クーラーは重量増が嫌で外してしまったので夏は地獄。故障も多くレッカー車のお世話になるばかりか、部品がなくて修理に1年以上かかることもある。

遠方で故障すると面倒なので週末の行動範囲は自宅からせいぜい半径5キロメートル以内。たまに約20キロメートル離れた鳴門スカイラインまで足を延ばすと仕事のストレスが吹き飛ぶ。体力がないと運転できないので、毎日5キロメートルのジョギングと腕立て伏せなどは欠かさない。

繊細さが要求される旧型車のメンテナンスは半導体の結晶成長と似ている。製造装置も使わずに置いておけば駄目になってしまう。メンテが面倒と感じるようになったら競争の激しい半導体の世界では戦えないと、自らを奮い立たせている。(徳島県鳴門市瀬戸町明神字板屋島115の7)

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