セキソー（愛知県岡崎市、山田昌也社長）は、ハンドドライヤーに取り付けて飛沫（ひまつ）を抑えると同時に送風時の騒音を減らす「消音機能付き飛沫防止カバー」を開発した。空気の流れを制御することで飛沫の拡散を防ぐ。２０２１年前半の発売を目指す。新型コロナウイルスの影響で使用が制限されているハンドドライヤー向けのニーズを取り込む。

同製品は大きさが横４００ミリ×縦５６０ミリ×奥行き１９０ミリメートルで、ハンドドライヤーの左右に取り付ける。空気の流れを制御する整流板や吸音材を内蔵しており、ハンドドライヤーから出る風を下に流すことで水滴の飛散を防ぐ。試験ではカバーがない状態と比べて飛沫を７割減らせ、８２デシベルあった送風時の音を７６デシベルに抑えた。

同社は自動車の吸音材やエンジン・空調用ダクトなどを手がけており、この技術を応用した。飛沫防止カバーの価格は１万６８００円（消費税抜き）の予定で、ハンドドライヤーメーカーや設置業者などに提案していく。