ミネベアミツミの自治体向けスマートライティング、遠隔操作で電力削減

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遠隔で光量をコントロールできる無線機能付きLED道路灯(ミネベアミツミ提供)

ミネベアミツミは2015年からIoT(モノのインターネット)技術を活用したスマートライティング事業を展開している。海外を中心に採用例を増やしている。カンボジアでは20年だけで1万165灯を設置した。そのほか欧米では3万7300灯の導入実績がある。現在は国内の自治体向けに拡販する。

スマートライティングとは自治体などが所有する道路灯や街路灯などをインテリジェント化・IoT化したもの。発光ダイオード(LED)化や周辺環境に応じた照明の調光などにより、省エネルギー・二酸化炭素(CO2)排出削減を実現する屋外照明技術だ。

同社のスマートライティングは、無線機能付きのLED道路灯。無線通信を利用して遠隔で光量のコントロールができる。これにより、一般的な水銀の道路灯と比べて約90%の電力が削減できる。点灯時間や消費電力量など、道路灯のデータはクラウド上で一元管理する。これらは遠隔地のパソコンやスマートフォンなどでモニタリングできる。買収したスイスのパラドックスエンジニアリングが保有していたネットワークシステムを有効活用するための商材として開発した。

電気代が高いカンボジアやタイなどでの需要が伸びている。また、国内でも東京都杉並区の街路灯を有効活用する実証実験に採用されたほか、大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成する「実証事業推進チーム大阪」や、日本気象協会などと協力してスマートライティングの新たな活用方法を生み出す実証を行っている。

今後はスマートシティー向けサービスに力を入れる。スマートライティングに各種センサーを付与してデータを収集。それらの分析により、環境・防災対策や各種施設の利便性向上を支援する。まずは雨量予測サービスから展開する予定だ。そのほか、積雪深計や冠水計、水位計、環境センサーなど付与したサービスを検討している。(編集委員・松沢紗枝)

キーワード
IoT

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