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国内初!マルサンアイが“第3のミルク”「オーツミルク」市場に参入

マルサンアイは3月にオーツ麦を原料とした植物性ミルクであるオーツミルク市場に参入する。国内生産品では初という。オーツミルクは牛乳、豆乳に続く“第3のミルク”の一つとされ、健康志向の高まりや完全菜食主義者(ビーガン)の増加を背景に特に欧州で人気が高まり、国内市場の拡大も見込まれている。国内ではまだ輸入品のみが流通する中、先駆けて国内生産品を投入し、需要を取り込む。

食物繊維が豊富なオーツ麦を使い、牛乳よりも低カロリーなオーツミルクは、アーモンドミルクなどとともに第3のミルクとして注目されている。マルサンアイは、国内のオーツミルク市場が将来、現在のアーモンドミルク市場並みの60億円規模に拡大すると予想する。すでに国内ではダノンジャパン(東京都目黒区)が展開する「ALPRO(アルプロ)」ブランドのオーツミルクなどが販売されているが、すべて輸入品という。

マルサンアイは1パック200ミリリットル入りを価格130円(消費税抜き)で発売する予定。「日本人が飲みやすい味に仕上げた」(渡辺邦康社長)という。同社主力製品のみそや豆乳の拠点である本社工場(愛知県岡崎市)で生産する。

同社は、国内市場が拡大しているアーモンドミルクも手がけており、20年9月期は同製品で前期比約30%増の約10億円を売り上げた。ただアーモンドミルクは江崎グリコが国内で圧倒的なシェアを握り、大きくリードされている状況。オーツミルクではいち早く国内生産に乗り出し、ブランドの確立を図る。

日刊工業新聞2020年1月18日

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