DIY式木製アウトドア「モロックヴィレッジ」が好調!社長がこだわる地元・栃木産の木材

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たき火を囲みながら使用する「ヘキサテーブル」(ソエル提供)

地元木材に新たな活用先

材木や住宅事業を展開するソエル(栃木市、茂呂暢社長)は、組み立て式木製アウトドア用品のブランド「モロックヴィレッジ」を手がける。電子商取引(EC)サイトや自社店舗で販売する。たき火を囲みながら使用する「ヘキサテーブル」などを用意。資材をカットした状態で提供し、ユーザーがDIY(日曜大工)して組み立てた用具をキャンプ場などに持ち込むことを想定する。

ソエルは人口減少に伴い一戸建て住宅着工数の減少が見込まれる中、新規事業の立ち上げを模索していた。そこで「キャンプ場で使用されている製品やブランドの種類が少ないと感じていた」(茂呂社長)ことからアウトドア分野に着目。木材を活用し、DIYと組み合わせた商品展開を企画した。

外部の専門家と製品を企画し、子会社の茂呂材木店(栃木市)の加工設備で製造をはじめた。設計上、集成材が必要な部分を除き可能な限り栃木県産の木材を使い、地元資源の活用にも生かす。

販売開始直後に新型コロナウイルスの感染拡大に直面し、イベント自粛などで製品を周知する機会が減った。一方で、人との距離が保てるアウトドアが注目された。キャンプ場の利用者に加え、設営済みのテントに家具やアウトドア用品などを用意し、ホテル感覚で滞在できる「グランピング」形式の宿泊客が増加。ホテルや宿泊施設の運営企業から引き合いがあり、施設のプロデュースを手がけるなど想定外の事業機会も生まれた。

今後はユーザーの声を反映しながら製品数を増やし、「3年後に売上高1200万円を目指す」(同)としている。コロナ収束後はアウトドア関連イベントの企画や参加などを通じて、製品の周知とニーズの把握に取り組む。

茂呂社長は「事業を成長させ、県産材を中心とした木材の新たな活用先を創出することで、地元にも貢献できるようにしたい」と意気込む。(栃木・大川諒介)

日刊工業新聞2021年1月5日

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