長寿命な蓄圧器、JFEスチールが水素ステーションでのシェア狙う

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JFEスチールなどが、タイプ2の蓄圧器を初納入した豊田豊栄水素ステーション

JFEスチールと傘下のJFEコンテイナーは、水素ステーション用の蓄圧器を拡販する。シームレス鋼管に炭素繊維を巻き付けたタイプ2蓄圧器を初めて豊田豊栄水素ステーション(愛知県豊田市)に納入し、このほど実運用に入った。両社は鋼管だけでできたタイプ1蓄圧器を含め、数年以内に国内で50%のシェア獲得を狙う。

実運用が始まったタイプ2蓄圧器は運転圧力範囲が35メガ―93メガパスカルと広い高圧型。内容量は200リットル。燃料電池車(FCV)に1回で多くの水素を供給できる。使用可能回数は12万回で、高耐久性を強みとしている。

容器はJFEコンテイナーが設計し、JFEスチール製の鋼管で製造した鋼製ライナーの胴部に、三菱ケミカル製の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を巻き付けた。耐圧性能を金属と炭素繊維で最適に分担し、長寿命化を可能にした。

形状はストレート型で、工程の簡略化、CFRPの使用量削減による製造費抑制、大口径による容易なメンテナンスを実現した。

両社は、大容量低コストのタイプ1蓄圧器も商品化しており、実適用に向け関係業界などに提案を進めている。小規模施設や、低コスト化が求められる施設での採用を目指す。

日刊工業新聞2020年12月29日

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