今年の新規上場はリーマン以降最多の93社!来年は何社になる?

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22日に上場したウェルスナビの柴山CEO

2021年も新規株式公開(IPO)する企業が増えそうだ。野村証券は90―100社程度の新規上場を予想する。20年のIPOは93社で08年のリーマン・ショック以降最多となる見込みだ。3―4月は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で上場中止や延期が相次いだが、6月以降市況は大きく回復し予定通り上場する企業が増えた。新興企業への投資意欲は旺盛で21年以降も堅調に推移しそうだ。(高島里沙)

22日にはロボットアドバイザーによる資産運用サービスを手がけるウェルスナビが上場した。柴山和久最高経営責任者(CEO)は「日本の働く世代が安心して資産運用できる社会インフラサービスを目指したい」と意気込んだ。まずは預かり資産1兆円を目指すとしている。12月は93社のうち26社が上場。25日は3社の上場が続き、29日のオンデックが年内最後の上場予定だ。

20年は19年同様に比較的小型のIPOが多く、18年のソフトバンクやメルカリのような大型案件はなかった。業種別では情報・通信やサービス業が多く、この2業種のみで全体の7割弱を占めた。SaaS(サービスとしてのソフトウエア)や人工知能(AI)といったテック関連のベンチャー企業のIPOが増えている。

野村証券公開引受部の倉本敬治部長は「(コロナの影響で)3―5月には(20年は前年に比べ)半減するとの見立てもあったが、コロナを追い風にする企業もあり前年を上回った」と振り返る。

市場別ではマザーズ市場へのIPOが63社と約6割を占め、最多だった。東京証券取引所は22年4月に東証1部、同2部、マザーズ、ジャスダックの4市場から、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に刷新予定。「3市場のどの市場へのIPOが活発化するか注目だ」(倉本部長)と話す。

日刊工業新聞2020年12月28日

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株式市場

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