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スタートアップはもっと海外へ!政府が強力サポートする中身

内閣府はスタートアップの海外展開や、海外から投資を呼び込む活動を支援する体制を整える。スタートアップに対する支援で世界トップ水準の知見を持つ海外の専門家と連携し、投資を呼び込むための方策づくりや、海外への情報発信などに協力する。世界へ飛躍できる日本発のスタートアップを育てるとともに、海外の専門家から優れたノウハウを吸収することで、スタートアップへの支援を充実させる狙いだ。

スタートアップの創出、育成に向けて選定した「スタートアップ・エコシステム拠点都市」8カ所で、地域のスタートアップの海外展開や、対日投資を呼び込む取り組みを後押しする。政府の2020年度第3次補正予算案に、10億円の経費が計上された。年明けに事業の詳細を決める。

スタートアップの成長促進策を手がける事業者「アクセラレーター」の中で、世界トップ水準の実績を持つ海外の専門家の協力を得て、事業構想の策定や人脈づくり、協業パートナー探し、海外への情報発信などを支援する。各地元の産業界や大学が持つ強みを生かすため、関係自治体との協議で人工知能(AI)やロボットなどといった具合に重点分野を定めて実行する。

同拠点都市では地元の自治体や大学、ベンチャー支援機関、金融機関などがコンソーシアムをつくり、スタートアップの創出や育成で世界に比肩する支援体制づくりに取り組んでいる。海外のアクセラレーターの豊富な知識を生かし、効果的な支援策を講じるとともに、この経験を生かして各コンソーシアムの構成者に、スタートアップ支援のノウハウを磨いてもらう。

日刊工業新聞2020年12月28日

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