三井物産も?熊本県荒尾市で相乗りタクシー事業開始

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相乗りタクシーを導入して市民の交通利便性を確保する(実証実験)

三井物産は、路線バスとタクシーの中間的なサービスとして「相乗りタクシー」事業を熊本県荒尾市で10月1日に始める。オンデマンド(注文対応)型で、人工知能(AI)システムがルートを自動で計算して複数の乗客を効率的に乗せて運行する。不採算バス路線の一部を廃止・減便し、補完的に相乗りタクシーを導入することで、市民の交通利便性を確保する。相乗りタクシーで活用する2台の車両は電気自動車(EV)とし、電力は荒尾市内で発電した電力を活用する計画だ。

三井物産、有明エナジー(荒尾市)、荒尾市タクシー協会が事業パートナーとなり、荒尾市と協力して取り組む。事業主体は荒尾市で、荒尾市タクシー協会が運行する。

相乗りタクシーは土日祝日を含む8―17時に運行する。乗車賃は距離によって異なる仕組みで、300―700円程度の価格帯を予定している。スマートフォンでの配車手配、乗降場所や時間の指定を可能とする。

運転手は、AIによる指示に沿って運転する。EV2台を活用する予定で、電力は荒尾市内にある太陽光発電やEV充電器を活用し、二酸化炭素(CO2)排出量ゼロにつなげたい考えだ。

2019年に無償と有償の実証実験を各1回実施した。無償の実証実験は19年1月21日から2月1日まで行い、期間中に800人超が利用した。利用者は50歳以上が6割以上を占め、女性利用者が多いなどの特徴があったという。

自治体にとっては、不採算のバス路線への補助金が削減できるほか、交通空白地域の解消が期待できる。

日刊工業新聞2020年8月6日

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