「豊田織機×ANA」でスーツケース積み込みを自動化。物流オペレーションの改善なるか

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豊田自動織機の一条執行職(右)とANAの要海執行役員

豊田自動織機は16日、全日本空輸(ANA)と共同で、航空機用コンテナへのスーツケースの積み込みからコンテナの搬送までを自動化する技術を開発したと発表した。荷物の大きさを判別して効率的に積み込むロボットを新規開発し、無人自動運転トーイングトラクターと組み合わせて運ぶ。作業負担軽減や省人化が見込める。2020年度末までに技術を確立し、20年代前半の早期に事業化を目指す。

18日まで佐賀空港で実証試験を行う。21年度に羽田空港での実証も予定し、同年度内に実際の空港への導入検討を始めたい考えだ。

自動積み込みロボは二つのコンテナに対し、スーツケースの大きさを判別して配置の仕方を工夫し効率良く積み込む。対象は幅350ミリ―510ミリメートル、長さ400ミリ―750ミリメートル、高さ200ミリ―300ミリメートルで重さ35キログラム以下のスーツケース。一般的な荷物の80%に対応できるという。

ハンド部分をL字型にして荷物を縦にも置けるようにしたほか、大きさが合わないなど積み込めない場合は仮置きすることで搭載効率を高めた。平均積み込み時間は荷物1個当たり25秒で、コンテナへの積み込み量は32個と、人と同程度の作業性能を実現した。

会見した豊田自動織機の一条恒執行職は「電子商取引(EC)が急増するなど、物流分野の自動化は大きなテーマだ」と、技術の実用化に意欲を見せた。ANAの要海昌樹執行役員は「人手に頼っている空港オペレーションの自動化に向けさらに取り組む」と意気込んだ。

日刊工業新聞2020年12月17日

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