券売機は宝の山!グローリーが属性情報で広告・クーポン配信

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グローリーの発券機(同社公式サイトより)

券売機で来店客情報収集

グローリーは5月に資本業務提携を結んだIoT(モノのインターネット)ベンチャーのアドインテ(京都市下京区)とデータアナリティクス技術の活用を進めている。外食チェーン店にあるグローリーの券売機などに設けたアドインテのビーコンで来店客の属性情報を収集し、そのデータで広告やクーポンを配信して店側の販売促進につなげる。リテール販売企画二部の渡部充敏部長に事業の狙いや今後の展望を聞いた。(姫路・村上授)

―アドインテと協業するまでの経緯は。

「当社は券売機などのハードウエアを通じ店舗のコストダウンや効率化、省人化などのソリューションを提供している。店舗用ソリューションを探す中、店内の人の流動を基にしたマーケティングサービスを提供するアドインテと出会った。Wi―Fi(ワイファイ)搭載のビーコンで情報を集め、人工知能(AI)による独自の推定分析技術で顧客分析を行う。そのデータを使ってクーポンや広告を配信する」

―クーポンを配信する基準は何ですか。

「男性のような所作をしていると判断すれば男性の属性とする。これくらいの年齢だろうという人に対して、ある年代の属性を与える。クーポンを送る際は個人を特定しない。小売店が独自の顧客サービスをしていても、付加価値として組み合わせられる」

―照準を合わせている分野はどこですか。

「例えば当社の券売機がよく使われる大手や中堅の外食チェーン店などだ。券売機などのIoT化を一気に加速しようという狙いがある。食券購入時に何を買ってトッピングは何にしたかの情報が分かるので、性別やどこから来たかが分かる、アドインテの属性情報と融合すれば価値の高いデータができる」

―コロナ禍で集客の方法が変わりました。

「集客してもいいが3密を作るなということだ。そこで従来のクーポンだけでなく、客が少ない時間に来たらクーポンを出すなど混雑する時間を分散する方法がある。またビーコンで店の混雑度も可視化できる。その情報をホームページや大手チェーンなら自社のアプリケーションに載せることも可能だ」

グローリー リテール販売企画二部部長・渡部充敏氏
【チェックポイント/ソフト面から誘客支援】

グローリーの券売機は外食チェーンを中心に約1万8000台が稼働している。これは駅の切符券売機を除き国内シェア1位という。この強固な基盤に新たな付加価値をどう生むか。出した答えが店側の誘客をソフト面で支えることだった。2021年から数種類のサービスを提供予定で、数年後の営業黒字を目指す。また、新サービスを付加することでハード面以外も対応できる。券売機などを扱う同業他社との営業差別化にもつながる。

日刊工業新聞2020年12月15日

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