ゴルフ場にIoT・5G導入で人気は復活する!?

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ミライトはゴルフ場でドローンや5G活用を模索

IoT(モノのインターネット)や第5世代通信(5G)といった技術をゴルフに活用しようとするIT関連企業の動きが目立ってきた。土壌センサーでグリーンの管理を効率化したり、飛行ロボット(ドローン)と5Gをゴルフコースの点検に生かしたりと、取り組みは多彩だ。ただゴルフ人口は減少傾向にあるとされ、事業環境は必ずしも楽観できない。ゴルフ場の管理コスト削減などに効果を示せるかが試される。(斎藤弘和)

通信建設大手のミライト(東京都江東区)は、IoTでゴルフ場のグリーンの管理を効率化する仕組みの実証実験を行ってきた。グリーンの土壌の酸性度や含水率といったデータをセンサーで収集・監視し、整備の効率化につなげる狙いがある。これまでは人が地面を掘って採った土を専門業者へ持っていき、解析を依頼していたという。今後はセンサーで集めたデータの精度の検証を進める。

同社はドローンによるゴルフコースの点検も模索する。人が、広いゴルフ場の状況を網羅的に確認するのは容易でない。ドローンで撮影した映像を即時に伝送し、点検効率化につなげたい考えだ。「規制上、ドローンへの携帯電話モジュール搭載はすぐには実現しない」(ミライトの担当者)ものの、高精細映像を送る手段として5Gへの期待は高い。

だが、日本生産性本部によると、19年のゴルフ人口は前年比13・4%減の580万人。ゴルフ場の経営も厳しさを増すとみられ、IT事業者にはコスト削減の後押しが期待される。ミライトの中山俊樹社長は「ゴルフ場の課題は多い。芝やグリーンの管理は人海戦術だ」とし、一定の需要を見込んでいる。

従来、ゴルフ関連商材に取り組む事業者は少なくない。富士通はスイングの癖やフォームを診断するシステムを展開。NTTドコモなどもゴルフ場で5Gの実証実験を行ってきた。ゴルフは新たな技術の適用事例として視覚的にも訴求しやすい側面があり、「顧客に体感して頂くことで、次の知恵も一緒に考えていく場にできる」(中山社長)。各社はこうした活動を通じ、どれだけ優良顧客を確保できるかも問われる。

ゴルフ人口の反転が期待される

日刊工業新聞2020年11月30日

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