「エクリプスクロス」にPHV、これから三菱自の技術攻勢が始まるか
三菱自動車はスポーツ多目的車(SUV)「エクリプスクロス」の新型車にプラグインハイブリッド車(PHV)モデルを追加し、発売した。2013年に発売した同「アウトランダーPHEV」に対してエントリーPHVの位置付け。アウトランダーと同様のPHVシステムを採用した。今回のPHVモデルの投入を皮切りに環境対応を加速する。
エクリプスクロスのデザイン一新でPHVモデルを追加した。消費税込みの価格はPHVモデルで384万8900―447万7000円、ガソリンモデルで253万1100―334万6200円。路面状態に合わせて最適な運転ができる機能も搭載した。
駆動用バッテリーは13・8キロワット時で電気自動車(EV)モードの航続距離は57・3キロメートル。車内にはバッテリーの電力を取り出せる最大出力1500ワットの100ボルトAC電源を設置した。
三菱自は30年までに世界販売に占める電動車比率を5割(現状は約7%)に引き上げる計画。日本政府も電動化に一段とかじを切る方針のなか、加藤隆雄最高経営責任者(CEO)は「我々のアセット(技術資産)はさらに生きていく」と強調した。
日刊工業新聞2020年12月7日