「帰省」「初売り」「初詣」。年末年始の外出自粛傾向、さらに広がる
凸版印刷と同社子会社のワン・コンパス(東京都港区)の調査によると、11月時点で「初詣に行く」と答えた生活者の割合が9月比9・8ポイント減の30・4%に減ったことが分かった。帰省や初売りなどに行く割合も9月から減っており、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて年末年始の予定を見直す動きが広がっている。
11月時点で「帰省する」と答えた割合は同2・9ポイント減の13・7%、「初売りに行く」割合も同2ポイント減の7・1%に減った。このほか「新年会をする」など複数項目で減少しており、感染再拡大の動向に合わせて外出自粛の傾向が強まったとみられる。
帰省や初売りに行く場合は、なるべく滞在・移動時間を減らそうとする意識が増えているようだ。帰省予定がある人のうち、滞在期間を日帰りや1泊2日、もしくは6日以上の長期滞在を選ぶ割合が増加。中期滞在は減少傾向となっている。
初売りの行き先についても、ショッピングモールや百貨店などの店頭は軒並み減少しているが、スーパーの店頭を選ぶ割合のみ増加。両社は近場での買い物需要が高まっていると分析する。
調査は9―11月にインターネット上で実施した。調査回数は全3回で、ワン・コンパスの電子チラシサービス「シュフー」の利用者が対象。有効回答サンプル数は9月が6万8299人、10月が4万9411人、11月が4万3293人だった。
日刊工業新聞2020年12月4日