トヨタとホンダの中国販売が過去最高に。好調はどこまで続く?

10月単月「足元は一部駆け込み需要も発生」

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販売好調なトヨタ「カローラ」(一汽トヨタ公式サイトより)

中国の自動車市場は新型コロナウイルスの感染拡大の影響から力強い回復が続いている。日系自動車メーカー6社合計の10月の中国新車販売は前年同月比18%増の約53万台と、6カ月連続で前年実績を上回った。トヨタ自動車とホンダは10月単月として過去最高を更新した。新車投入などにより中国市場全体の回復需要を確実に取り込んでいる。

10月の販売は日系6社の中で4社が前年実績を上回った。トヨタは4月から7カ月連続で、ホンダは7月から4カ月連続で単月として過去最高を記録した。

トヨタは前年同月比33・3%増と、7カ月連続で増加。「カローラ」など主力車種の販売が好調に推移した。10月上旬の大型連休中に開かれた地方モーターショーの開催地域を中心に販売を伸ばした。ホンダは同22・3%増と、4カ月連続で増加。「シビック」などがけん引した。日産自動車は同5・0%増と、2カ月連続で増加。成長傾向が続くが、同社幹部は2020年末に向け厳しい状況が予想されると気を引き締める。

中国汽車工業協会によると、中国市場全体の10月の新車販売は同12・5%増の257万台と、7カ月連続で増加した。世界でいち早く回復し、5月から6カ月連続で2ケタ成長が続く。

車種別では乗用車が同9・3%増の211万台、商用車が同30・1%増の47万台。調査会社マークラインズによると電気自動車(EV)は同2倍超の13万3000台。

野村証券は16日付のリポートで中国市場について、地方政府の自動車購入刺激策が20年末で切れるケースも多いことから「足元は一部駆け込み需要も発生し、20年の全需は前年比3%減とみる」と予想している。

日刊工業新聞2020年11月30日

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