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サブスクで建機をICT化、三菱UFJリースとコマツが新サービス

三菱UFJリースはコマツと業務提携し、後付けで建設機械を情報通信技術(ICT)施工対応にする機器の提供を始める。月額制のサブスクリプション(定額制)サービスで、レンタルやリースに比べて解約の制限を柔軟にするなど利用を手軽にした。顧客の建機に機器を取り付けるため、使い慣れた建機をスマート化できる。政府によるICT施工普及の流れに沿う。30日に申し込み受け付けを始める。

三菱UFJリースはオンライン取引の基盤「アットフォーカス」を構築した。同基盤の最初のサービスとして、コマツのICT施工用機器「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」をサブスクで提供する。同社は飛行ロボット(ドローン)など他のICT施工製品や、農業など他分野の製品を基盤上に置き、供給していく考えがある。

コマツの機器は油圧ショベルのアームに取り付けるセンサーや全球測位衛星システム(GNSS)などで構成する。作業の効率化や遠隔での進捗(しんちょく)管理ができる。今回のサブスク価格は月額4万円(消費税抜き)で、同等の建機レンタルより安価という。また、サービス開始から半年以降の解約を無料にした。3年後をめどに4000台への搭載を目指す。

三菱UFJリースは蓄積する稼働状況などのデータを顧客サービスや市場戦略に活用していく。基盤事業を通じ、モノ売りから、データの利活用などによるコト売りへの進化を図る。コマツは同基盤以外でも機器を提供する。


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日刊工業新聞2020年11月30日

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