フードが浮き上がって見える2.5次元看板が熱い!

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食品などの商品を2.5次元で表現した立体看板

坂手修三デザイン事務所(岡山県真庭市、坂手修三代表、0867・52・0036)は、食品などを2・5次元の立体に表現する新たな立体看板の製作事業を立ち上げた。従来の立体看板に比べて低コスト・軽量などの特徴があり、造形法の特許を出願した。大手飲食チェーンからも注目を集めており、受注拡大に向けて営業を強化している。

坂手代表は東京でのデザイン会社勤務を経て、2010年に生まれ故郷の岡山県真庭市で創業した。グラフィックデザインを中心に事業展開し、岡山県が11―16年度に取り組んだ次世代自動車技術研究開発プロジェクトの電気自動車(EV)のデザインや「美作国建国1300年記念事業」の企画・プロデュースなどを手がけた。

立体看板事業は坂手代表が考案した立体造形法を用いて、もっと気軽に立体看板を活用してもらいたいとの思いから事業化した。食品などをカメラ撮影し、画像から厚みのある2・5次元の立体に表現する。「シズル感やおいしさの表現が倍増する」(坂手代表)と強調する。

従来の立体看板は、造形の工程でベテラン職人の特別な技術が必要だった。新造形法は自動彫刻機が画像のデジタルデータを基に素材を彫刻するため、造形工程に高度な技術が不要。このため従来の立体看板に比べて製作コストを抑制できたほか、軽量で宅配便による輸送も可能になった。中小企業支援機関などの支援を得て、特許を出願した。

今後の課題は立体看板の認知度を高めることだ。製品の良さを理解してもらうには「実物を見てもらうことが一番」(同)と考え、東京などで開催した展示会に出展。顧客の対象は飲食店の中でも個店を想定していたが、チェーン店も興味を持ってくれたという。

東京に事務所を開設し、多くの人に実物を見てもらう体制を整えた。今後は営業を強化し、採用拡大に結びつけたい考えだ。(岡山支局長・大櫛茂成)

日刊工業新聞2020年11月27日

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