パイオニアがビッグデータ活用でサブスク本格導入、運行管理や安全運転支援へ

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顧客ニーズに合わせ複数の地図を組み合わせてデータやサービスを提供する

パイオニアはSaaS(サービスとしてのソフトウエア)ビジネスを拡大する。車載事業で培ったビッグデータを活用し、運行管理や安全運転支援システムなどの新たなサービスを構築する。販売方法も顧客との接点を長く保ち続けるサブスクリプション(定額制)サービスを本格導入し、法人向けに拡大する。早期にSaaSビジネス領域を伸ばし、年間の売上高2ケタ増の成長率を目指す。

パイオニアはSaaSビジネスの拡大に向け、人員体制を強化。データとサービスを中心にした「モビリティサービスカンパニー」のデータソリューション事業と、子会社の地図会社インクリメントP(東京都文京区)と合わせ、約700人規模の体制を整えた。さらに社内人材を積極登用するほか、クラウドエンジニアやデータサイエンティストなど外部人材を採用し、ビジネス開発を強化する。

車載事業で蓄積した地図データや道路情報などのプローブデータを新たなサービス開発につなげる。法人向けに提案する運行管理システムや安全運転支援システムは既に数十万台に及ぶ車両データをリアルタイムで蓄積しており、これらのビッグデータを活用する。

販売方法もドライブレコーダーやカーナビゲーションシステムなど、既存のハードの売り切り型から、顧客との接点を保ち続けるサブスクリプションサービスを本格導入し、法人向けに拡大する。相木孝仁モビリティサービスカンパニー最高経営責任者(CEO)は「フォローやサポート、提案を通じて顧客にメリットがあるつながりを持つ」としている。パイオニアはカーナビを主力とした車載事業の再建に取り組みながら、データビジネスへの事業転換を進めている。

日刊工業新聞2020年11月17日

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