自動潅水コントローラーがクラウド対応、離れた場所からハウス管理が可能に

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スマートフォンなどでハウス内の状況を確認できる(ニッポー提供)

ハウス栽培、クラウド管理

ニッポー(埼玉県川口市、若槻憲一社長、048・253・2788)は、農業の省力化を支援する自動潅水コントローラー「潅水NAVI」のクラウド対応を9月に始めた。スマートフォンやタブレット端末により離れた場所からハウス栽培の環境を管理できる。若槻社長は「1年間で200セットの販売を目指す」と意気込む。

潅水NAVIは水や肥料の管理を自動化できる装置。日射量を測定し、潅水を行う。最大8系統の潅水を管理できる。さらに1日に指定した回数だけ潅水に液肥を混ぜて作物に肥料を与えられる。

自社クラウドサービス「アイファーム・クラウド」に対応した背景は人手不足のほか、外部からハウス内を管理したいと農家からの要望があった。クラウド対応で時間や場所を問わず管理できるようになり、農家の不安解消にもつながった。

スマホなどで潅水回数や日射量、潅水用積算日射量を確かめられる。オプションの温湿度センサーを追加すると、温度なども把握できる。同サービスはCSVファイルを取り込めるため、他社の環境測定機器で集めたデータとの比較も可能だ。

同社は2018年12月、先行して統合環境制御盤をクラウド対応していた。新たに潅水NAVIのクラウド対応で「農家にとってクラウドを導入するハードルを下げられた」(若槻社長)とみる。同制御盤と比べて導入にかかるコストを4分の1程度に抑えられる。

クラウド利用には潅水NAVIの本体とゲートウェイボックスの設置と利用プランの選択が必要。同ボックスの価格は12万8000円(消費税抜き)。プランは「環境モニタリング」「他社測定器データ比較」を用意。月額1200円(同)の利用料が別途かかる。

9月時点で約120の農家が同サービスを利用。潅水NAVIは自動散水などを行えるため、遠隔操作の機能はないが「顧客から要望があれば応じたい」(若槻社長)としている。(さいたま・阿部未沙子)

日刊工業新聞2020年11月17日

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