JX金属や住友金属鉱山、CO2フリー電力拡大!

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JX金属や住友金属鉱山は二酸化炭素(CO2)フリー電力の導入を拡大する。JX金属は倉見工場(神奈川県寒川町)や磯原工場(茨城県北茨城市)など先端材料の生産拠点で購入している電気をCO2フリー電力に切り替える方向で検討に入った。住友金属鉱山も電気を購入している分野で、石炭火力からの切り替えを検討。菅義偉首相が2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロを表明するなど、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが産業界で加速することから、CO2の削減に本格的に乗り出す。

JX金属は倉見、磯原の両工場でのCO2フリー電力の切り替えは効果などを検証した上で、具体的な時期を決める。倉見工場の主力製品はスマートフォンなどに使われている圧延銅箔(はく)で、磯原工場の主要製品は半導体やフラットディスプレー向けスパッタリングターゲット。両製品とも世界トップシェアを誇り、先端材料を生産する両工場のCO2フリー電力への切り替えは、CO2削減効果が高いと判断した。すでに春日鉱山(鹿児島県枕崎市)では、6月から使用電力の100%をCO2フリー電力で賄い始めた。

JX金属は40年までにCO2の自社総排出量50%減、50年をめどに実質ゼロを目指す目標を掲げる。CO2フリー電力購入のほか、リサイクル比率の拡大、リサイクル技術やCO2を低減する高機能材料、未利用廃熱の回収技術などの開発を進めることで、CO2削減に取り組む。

住友金属鉱山は「2030年のありたい姿」を公表。温室効果ガス排出量実質ゼロに向け、再生可能エネルギーによるCO2フリー電力などCO2削減効果の大きい電力への切り替えや、電気自動車(EV)用電池材料などで低炭素負荷製品の開発、製錬プロセスでのCO2排出削減に積極的に乗り出している。

日刊工業新聞2020年11月12日

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