死者6000人でもさらに信頼されるスウェーデン。いったいなぜ?

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日本記者クラブとのオンライン会見したアンデシュ・テグネル氏

「新型コロナウイルス感染症で、国民の政府への信頼はさらに高まった」。スウェーデンのコロナ対策責任者を務めるアンデシュ・テグネル氏は、日本記者クラブとのオンライン会見でこう語った。

スウェーデンはロックダウンをせず学校休校も実施しないなどの独自のコロナ対策をとった。現状で死者は約6000人。介護施設などでの高齢者の死亡が当初多発した。人口が約1000万人の国なので、かなり多いようにも思える。それでも国への信頼が厚いことに正直驚いた。

会見に同席した駐日大使のペールエリック・ヘーグベリ氏は「感染当初から『コロナは未知のものでよく分からない』と政府が正直に言ったことが国民に共感され、みんなが協力してやるしかないという気持ちを生んだ」と説明する。

大統領選の開票作業で大混乱が続く米国では、大統領自身が「郵便投票は不正の温床で受け入れられない」と、自国の選挙制度を否定し混乱を拡大させた。

日本も国会で野党の追及に首相は答弁書を読み上げるのみで議論はかみ合わない。どんな事柄も率直にありのままを説明することが、信頼を得ることにつながる。国のリーダーが肝に銘じるべき対応だと痛感した。

日刊工業新聞2020年11月6日

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