困難とされた「10ナノの隙間」を計測! JOHNANがデモ機を完成

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JOHNANの「ナノトライボロジーその場計測装置」のデモ機

JOHNAN(ジョウナン、京都府宇治市、山本光世社長、0774・43・1369)は「ナノトライボロジーその場計測装置」のデモ機を完成した。従来のエックス線(X線)技術では困難だった、約10ナノメートル(ナノは10億分の1)の隙間をその場で計測できる。潤滑油メーカーや素材メーカー、表面処理会社などでの利用を想定する。受注生産で装置の参考価格は3500万円(消費税抜き)。2021年3月までに3台の販売を目指す。

トライボロジーは摩擦や潤滑など、相対運動する二つの物体の表面に起きる現象を対象とした科学技術。JOHNANは、応用科学研究所(京都府大山崎町)が開発したX線の強度分布を高精度に検出する技術を基に、デモ機を完成した。

例えば軸受の潤滑油の膜厚は数十ナノメートルある。回転中の軸受や潤滑油の状態の計測は、研究開発のためのニーズがあるものの非常に難しい。そのため、回転前後の状態を比較して回転中の状況を推測する方法や、透明なガラスなどの代替材料製の軸受を使用する方法が採られている。

一方、ナノトライボロジーその場計測装置は、代替材料を使用せず実際の材料で現象が起きている最中の“その場”を計測できる。

日刊工業新聞2020年10月21日

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