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イオンがPB商品「セリアント」を拡販、背景には新型コロナで増えた在宅時間

イオンがPB商品「セリアント」を拡販、背景には新型コロナで増えた在宅時間

4色展開する8分袖インナー

イオンはプライベートブランド(PB)の「トップバリュセレクト」で扱う、疲労回復ウエア「セリアント」シリーズを拡販する。新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、「より快適に過ごしたい」という需要が高まる中、裏起毛素材などの新商品を投入、商品を拡充して売り上げ増加につなげる。下期(9月―2021年2月)の同シリーズの売上高は前年同期比70%増を目指す。

セリアントシリーズは半袖Tシャツやサルエルパンツなどを販売してきたが、9月中旬には冬に向けて裏起毛のパーカー(消費税抜き4880円)やブランケット(同2880円)、手首ウオーマー(同1280円)など49種類を追加投入し、計99種類を品ぞろえした。セリアントは米ホロジェニックスが開発した素材で、アルミニウムやチタンなど13種類の微細な鉱石が練り込まれている。

イオンは19年3月に同素材を使ったルームウエアなどを商品化した。着用することで疲労回復、血行促進、筋肉の疲れを軽減する効果があるという。

同年10月に一般医療機器登録をして以降、徐々に販売が伸長。20年上期(3―8月)の売上高は前年同期比1・3倍に達した。9月だけの1カ月では、前年同月比1・5倍となった。

価格帯が880円から4880円とスポーツメーカーなど競合の製品に比べて半額以下であることも、訴求材料になっている。

日刊工業新聞2020年10月20日

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