防災に特化したドローン教習カリキュラム! 救助に役立つロープ配置も実習
東光鉄工(秋田県大館市、菅原訪順社長、0186・48・3234)は、新たに防災に特化した飛行ロボット(ドローン)教習を始めた。自社開発した防水・耐風機能を持つ多目的ドローンを用い、独自のカリキュラムの教習コースを開発。新コースは消防や自治体の防災担当部門などを対象としており、購入者を中心に防災向けドローン操縦者の育成につなげる。
東光鉄工のドローン事業は、大館市内の廃校を利用した東光雪沢テクノパーク内にUAV事業部を置く。教習のほかドローン設計開発・生産、メンテナンスなどを手がけている。
従来の教習では、農薬散布、土木施工分野での人材養成に取り組んでおり、今回防災に特化したコースは、3日間のカリキュラムで飛行技能などを習得する。
新コースは大館市消防本部の協力も得て「現場の声を取り入れてカリキュラムを構築した」(UAV事業部)。
自社開発の多目的ドローンを使った高感度カメラや赤外線カメラでの監視や、荷物を運び、投下する機能を使った救助に役立てるロープ設置などを実技に取り入れる。今後は地元自治体が保有する山林を活用した教習なども想定しているという。
東光鉄工はドローン教習に関して、農林水産航空協会による認定施設の指定、国土交通省認定講習管理団体となっている。教習の受講で夜間飛行や目視外飛行の技能認証が得られる。
日刊工業新聞2020年10月14日