翼幅8m大型ドローンの飛行距離は1000km、防衛省が導入計画の米国無人機より安いかも

テラ・ラボが22年度実証

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翼幅8mの大型ドローンのモックアップ。プロペラエンジンは未搭載

テラ・ラボ(愛知県春日井市、松浦孝英社長)は、翼幅8メートルの大型飛行ロボット(ドローン)のモックアップを完成した。2022年度後半をめどに、実機での飛行実証を行う。航続時間は10時間、飛行距離は1000キロメートルを予定する。大型で長時間、飛べるドローン開発により、国境警備や山林測量などの官公庁需要を狙う。

大型ドローンはガソリンエンジンとプロペラで飛行し、翼端に安定性を増すための板であるウイングレットをつけている。軽量化するため機体の大半に繊維系のコンポジット素材を使用した。

高解像度カメラや各種センサーを搭載し、全地球測位システム(GPS)で自分の飛行位置情報を収集し、あらかじめ記憶させたルート上を自動飛行できる。飛行中の高度や進路変更は主翼と尾翼にある補助翼で行う。

19年に実証した翼幅4メートルの大型ドローンは飛行時間3時間、距離300キロメートルの自律飛行に成功した。

1000キロメートル飛べれば、航続距離の関係で不可能だった国境警備や不審船常時監視などにも利用が見込める。防衛省が導入計画中の米国製無人機より、費用が安くなる可能性もある。

さらに翼幅8メートルの大型ドローンでは、ガソリンエンジンのプロペラタイプと並んで、ジェット機タイプも開発する計画。ジェット機タイプは高度2万メートル付近の飛行が可能で「限られた時間しか日本上空を飛べない人工衛星のカバー用途にも使用できる」(テラ・ラボ)という。

日刊工業新聞2020年10月2日

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