シャッター各社が品揃え拡充、増加する台風に備える

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台風に備え、中央部に棒状の補強部材を施したシャッター事例

シャッター各社が台風対策製品を相次ぎ投入している。三和シヤッター工業は、既設のシャッターに補強部材を追加し、強度を高める製品を開発。文化シヤッターは台風に対応したシリーズ製品、YKK APは壁を傷つけるビス留めを減らした台風対策製品を発売した。台風の上陸数は過去5年でその前の5年よりも約2倍に増加している。各社とも台風の増加に備え、品ぞろえを拡充する。(大城麻木乃)

耐風圧4倍

三和シヤッター工業は工場で使われる重量シャッター向けの補強部材を開発した。鉄製で棒状の同補強部材をシャッターの中央部などに取り付けると、耐風圧が最大で従来比4倍の1200パスカルに引き上がるという。溶接不要で短時間の取り付けが可能。使わない時はシャッターの側面に収納でき、保管場所も不要だ。すでに高強度のシャッターを「耐風ガードシリーズ」として3種類発売し、補強部材も含め「さらにラインアップを増やしていきたい」(広報)という。

文化シヤッターは台風対策製品を「ウインドブロックシリーズ」として3種類、市場投入した。重量シャッター、窓シャッター、車庫などで天井に沿って収納するオーバースライディングドアがあり、窓シャッターの場合で耐風圧は従来の800パスカルから1400パスカル(毎秒風速68メートル)に向上した。今後も「防災・減災をテーマとした製品を提供していく」(同社)。

2階に取り付け

YKK APは、近年の台風増加で一戸建て1階のシャッター取り付けが増えてきたのに対し、2階への取り付け率は1階の半数以下にとどまることに着目。普及が進まない理由として、2階バルコニーの床には繊維強化プラスチック(FRP)防水塗装が施され、シャッターを取り付ける際のビス留めで穴があき、漏水する懸念があると分析した。

YKK APはFRP防水塗装を傷つけずにシャッター設置可能な工法を開発

そこで上下左右の4辺のビス留めのうち、床に接する下段のビス留めをなくした。シャッターの下枠と窓枠の間に隙間隠し部材と下地部材を当て、ビス留めなしでもシャッターが固定するようにした。「バルコニーFRP防水向け工法(マドリモ)」と名付け、台風対策製品の品ぞろえの一つとする。同社は新工法により、「窓シャッターが取り付けできない場所をゼロへ」と意気込む。

台風は2010―14年の上陸回数が年平均2・6回に対し、15―19年は4・8回に増え、年々増加・大型化している。

各社ともさらに研究開発を進め、強い台風に備える。

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