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9.9mm角の世界最小ルービックキューブ、どうやって作った?

世界最小ルービックキューブ発売の裏に町工場の力―。バンダイの子会社、メガハウス(東京都台東区、榊原博社長、03・3847・1740)が発売した9・9ミリメートル角のルービックキューブ(写真)は、精密金属加工の入曽精密(埼玉県入間市)が製造を請け負った。0・1ミリメートル角のサイコロを製造した実績も生かし、実際に動かして楽しめる商品に仕上げた。

ハンガリー発祥のルービックキューブ誕生40周年を記念し、ハンガリー大使館との共催行事に合わせて商品化した。「日本の技術力を世界に発信したかった。メード・イン・ジャパンにこだわり、ダメ元で入曽精密にお願いしたら、快諾して頂いた」(榊原社長)という。

アルミニウム製で重さ約2グラム。購入者へは12月下旬から発送する。価格は18万円(消費税抜き、送料込み)。まずは500個販売する。

入曽精密はマシニングセンターと、金属素材の全6面を精密に位置決めできる補助装置「ORIGAMI」を駆使。世界最小級サイコロを製造した経験も注ぎ込み、現場作業員が10人に満たない町工場でつくりあげた。

日刊工業新聞2020年9月25日

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