体表温度やマスクの有無を同時に複数人検知、顔認証も搭載のコロナ対策サービス

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AIカメラで検温、マスク有無を判別(イメージ)

丸紅、OKI、コニカミノルタは共同で、多人数が出入りする施設向けに新型コロナウイルス対策ソリューションを開発した。月内に実証実験を開始し、2020年度中の実用化を目指す。3社の技術を組み合わせ、体表温度が高い人やマスクを着用していない人を自動的に検知し、その人物を特定することで、効率的な感染症対策が行える。検温や顔認証、マスク有無の自動検知を同時に複数人を対象として行い、クラウドで管理する。

OKIの人工知能(AI)エッジコンピューター「AE2100」、コニカミノルタのグループ会社である独MOBOTIXのサーマルカメラ「MOBOTIXネットワークサーマルカメラ」、丸紅子会社である丸紅ネットワークソリューションズのクラウド型AI映像監視サービス「TRASCOPE―AI」を連携させた。今回のような複数機能を一つのパッケージとして提供するシステムは珍しいという。

主にオフィスや工場、駅、公共施設・商業施設、ホテルなどにおいて従業員や利用者の入退室時の健康チェックとしての用途などを想定する。

サーマルカメラを用いて対象者の体表温度を測定するとともに、本人の通常の映像も撮影。その映像をAE2100で解析する。AE2100には、コニカミノルタが開発したマスク有無を自動検知するエンジンと、英Saffe製の顔認証エンジンを搭載する。システム全体は丸紅ネットワークソリューションズが担当。解析結果はリアルタイムで確認できる。

1台のサーマルカメラで同時に5人程度、それぞれの体表温度の測定やマスク有無の自動検知、顔認証を行える。実用化に向け、より多くの人数に同時対応できるようにしていくという。

また、高温の体表温度が測定されるなど、設定した規定値を超えた対象者がいた場合、遠隔地の管理者にアラーム通知することも可能。外部連携API(応用プログラムインターフェース)を備えており、既存のシステムやサイネージと連携した運用にも対応する。ロボットなどと連携して対象者へマスクの着用を呼びかけるといった自動化にも対応できる。

3社では、今後もAI画像解析領域において協業し、ソリューション開発を行っていく考えだ。

日刊工業新聞2020年9月24日

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