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オフィスや店舗の感染リスク抑制、「検温ロボット」の仕組み

オフィスや店舗の感染リスク抑制、「検温ロボット」の仕組み

検温サービスで利用するロボット

THKは3日、接触によるウイルス感染リスク低減に貢献する検温ロボットを開発し、先行受注を始めたと発表した。人工知能(AI)による顔認証機能を用いて体温を測定し、発熱を感知した場合には遠隔地のオペレーターによる有人対応が行える。消費税抜きの価格は350万円から。人手に代わって同ロボットが検温を担うことで、オフィスや店舗などさまざまな場所・施設での感染拡大リスクの抑制につなげられる。

同ロボットは、ネクストリーマー(東京都板橋区)のAI画像認識技術による顔認証機能を搭載したサーモグラフィーカメラを頭部に設置。マスクで顔を覆った状態でも検温できるなど、誤検知を防げる。

基準値を超えた発熱者を確認した場合は、ロボットのモニター越しにオペレーターが二次検温などに必要な対処を指示する。二次検温では、日本精密測器(群馬県渋川市)の皮膚赤外線体温計を採用して検温精度を高めたほか、ロボットのアームの上下動により発熱者の入場制限を求めるなどの対応が可能。

また、上体部分には、THKとミズノが共同開発した人型サービスロボット用空冷ウエアを着用し、高い排熱性能を実現した。

日刊工業新聞2020年8月4日

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