大量生産の現場以外でも活躍!安川電機が「柵なし自走」の産業用ロボを開発中!

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現在の産業ロボットは、安全柵の中で固定されているのが一般的(安川電機の中国・常州工場)

安川電機は自走式の産業用ロボット「モバイルロボティクス」の開発を進める。安全柵がなくても安全性を担保する「セーフティーフェンスレス(安全柵レス)」技術の実用化により実現できる。製造現場では変種変量生産など多様化する環境への対応が課題。同社では、この解決にロボット自身が移動する機能が必要とみている。

安川電機が開発するのは、ロボットコントローラーが移動も含めて統合的に制御する技術。ロボットに無人搬送車(AGV)を取り付けただけの従来の移動型ロボットとは一線を画す。同社の主要技術の一つであるサーボモーターの技術で制御を担い、車体部分はサードパーティ(第三者企業)との連携も視野にいれる。

安川電機では、産業用ロボットのラインアップの一つに協働ロボットがあると定義。そのため「安全柵レス」をキーワードに両ロボットは同じコンセプトで開発を進める。

具体的には、稼働範囲の制限と、2重の機能安全の技術をロボットに持たせる。センサーによりロボットから一定程度の距離に人が近づくと移動速度を下げるとともに、さらに踏み込むと自動で停止する技術を開発済み。これらを活用し、安全性を確保した上でロボットの移動を実現する。産業用ロボットは、製品がラインを通じて流れてくるような大量生産で最大の効果を発揮する。ただ、多品種少量生産や変動生産の製造現場が増えていることも確か。今後の工場には多様性が求められるため、作業と自走をコントロールするロボットがカギになる。


ロボットメーカーも一目置く、異能の技術者集団の正体

日刊工業新聞2020年9月17日

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