協働ロボットを増産するファナック、新型コロナで自動化ニーズ高まる

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増産を計画するCRXシリーズ

ファナックは6月に出荷を始めた協働ロボット「CRXシリーズ」の生産能力を増強する。2021年1月に現在比1・5倍に、22年1月には同3倍程度までに引き上げる。CRXシリーズはロボット導入があまり進んでいない分野や企業向けの新シリーズ。新型コロナ禍で自動化や生産性向上のニーズが想定以上に高いため、供給体制の整備を急ぐ。コロナ禍以降、世界的に協働ロボットへの関心は高く、産業ロボットメーカー各社は製品拡充や用途拡大に動く。

新型協働ロボット「CRX―10iA」と「同/L」は20年春に受注を開始。産業用ロボットで培った安全性や高信頼性に、使い易さを加えた。

従来、ロボットの量産品は少数からだんだんと増やしていたが、CRXは引き合いが多く出荷後から「過去にないほどの垂直立ち上げ」(山口賢治社長)となった。特に海外からの受注が多いという。さらなる生産能力強化や前倒しも視野に入れる。

ファナックの協働ロボットは「CRシリーズ」とCRXシリーズがある。CRシリーズは自動車メーカーなど産業用ロボットを使い慣れた顧客向け。CRXはロボットを使ったことのない顧客やロボット未導入分野を想定している。ただ、産業用ロボットに慣れた顧客からもCRXの引き合いは多いという。

三菱電機は5月下旬に参入。安川電機は可搬質量10キログラムの機種に加え、自動車業界向けの防塵・防滴仕様の同20キログラムの機種を投入した。表面に特殊なメッキ処理を施して洗浄できる食品業界向け機種も開発した。川崎重工業は双腕型の協働ロボットを使った自動検温システムを博物館やショールームなどで展開し、利用用途を広げる。


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